ごあいさつ

昨今、多様性を尊重する社会へと変化しており、個人の生き方にも以前より自由度が広がりつつあります。さらに人間の欲求は留まることを知らず、AIが特定の人種や人間の特徴・好みをも「忖度」する時代が、もうそこまで近づいているようにも感じております。

こうした中、あるローカルな世界には「知りたくても、知ることができない」「欲しくても、欲しいものが世の中に売っていない」という人たちがいます。
しかもタイムマシーンが欲しいなどと非現実的なことを言っている訳でもなく、ただただ「情報が知りたい」「情報が欲しい」という人たち…。
それは見た目が普通な人でも発達障害だったり学習障害だったり、障がいという不自由を強いられた人たちです。

突然ですが、あなたはメガネ(あるいはコンタクト)を使っていますか?
『メガネ』こそ、健常者と(視覚)障がい者の垣根を越えることができる"発明品"だと私は思っています。
私は幸運にも五体満足で生まれましたが、幼少期から徐々に視力が悪くなり現在では裸眼の視力検査で0.1が見えません。裸眼だと10〜15cmの範囲しか見えないので、世の中にメガネが存在していなければ私自身が視覚障がい者なのです。
でも私を視覚障がい者と呼ぶ人はおらず、メガネが存在する世界だったからこそ、たまたま健常者として視覚を含む五感全ての情報を基に様々考え、現在まで成長できました。
もし私が視覚を奪われた状態であれば、残念ながら今の私が形成されることはありません。

情報は日々多くなるもので、健常者にとって多過ぎる情報はフィルターをかけて取捨選択できますが、障がい者にとって情報という刺激は、欲しくても知りたくても触れたくても得られない状況なのかもしれないと思った時、私は『第2のメガネ』が必要であることに気づきました。
必要な時に、誰にでも、簡単に情報を得ることができる日々…。多様性を尊重する社会で、誰でも堂々と個人の考えを語って欲しいし、自由に思うがまま生きて欲しい。
この想いをベースにして賛同者を募り、そして2012年に山形県内の複数企業でチームを結成しました。そのチーム名がやまがたNEXTプロジェクトです。
我々のアウトプットする商品が、あなたにとって少しでも前に踏み出すきっかけとなるよう祈ると共に、我々は『第2のメガネ』を生み出すまで前進し続けます。

やまがたNEXTプロジェクト
代表 那須広紹

やまがたネクストプロジェクト

参加企業

意夫堂
有限会社エクストリーム
株式会社ソア―
那須電機株式会社

協力

山形県立山形盲学校
山形県次世代コンピュータ応用ネットワーク

平成30年度 山形県企業間連携促進事業費補助金 採択事業

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